甲状腺がんと放射能との関係について

福島原発の事故により、甲状腺がんについて心配の声も多くあります。
そこで、チェルノブイリの事故と甲状腺がんの因果関係等について、情報を掲載してみました。


1986年4月26日、ウクライナ国キエフ州チェルノブイリで原発事故が起こりました。この事故による土壌汚染地域は、ベラルーシのゴメリ州が高く、この地域に元々住んでいた人、または、移住してきた人の中で甲状腺がんの発生が目立ったことから、放射能との因果関係があるとされています。

特に、小児甲状腺がんが、ウクライナとベラルーシで多発し、過去8年間での症例数は、ウクライナで264例、ベラルーシで333例も有ったようです。
また、これらの地域では、小児だけではなく大人の甲状腺がんも著しい増加を記録しています。


それでは、なぜ甲状腺がんが増えたのか。
その理由は、甲状腺には、放射性ヨードを取り込んで濃縮する働きがある事から、内部被爆を受けやすい組織である事が関係していると言われています。

ですが、チェルノブイリ原発の事故前の甲状腺がんの発症数に関するデータはなく、放射能によってがんが増えたとは言い切れないという事も言われています。
甲状腺がんに放射能との因果関係があるなしに関わらず、一部の甲状腺がんを除いては、何が原因なのかという事がまだ詳しく解明されていないというのが現状です。

ただし、甲状腺腫瘍を薬で治す明確な方法というものは存在せず、症状に合わせて、摘出手術や放射線療法、抗がん剤治療などを組み合わせて治療が行われるという現状がありますので、万が一の事態を防ぐ為にも、放射性物質を体内に取り込む事を極力避けるようにしたいものです。

因果関係が無いと解明されれば、それに越したことはありませんが、もしもの備えとして、自分でできる準備をしっかりと整えておくという事も、これからに向けて大切な心構えだと思います。